言わせてもらおう!-2011.02.10-

2月10日の夜のお散歩(夜9時半ころ)のときのこと。

いつもの緑地を1周もしないところで、歩道橋へ上がる階段付近から

「○○○〜!、○○○〜!(犬の名前)」と声が。

 

振り向くと、その声のはるか前方に、こっちに向かって突っ走ってくる影。

薄暗い中、目を凝らすと犬の影、しかも小型犬じゃない。

とっさに「これはジョーが危ない」と思い、抱っこしました。

 

その犬は僕のところまで走ってきて、

抱っこしたジョーを狙って、飛びかかってきました。

ボーダーコリーだった!

 

 

ジョーだけを狙って、何度も絡んでくるから、

僕はリードを踏んづけて制止しました。

(一応、リードはついていた)

 

 

ちょっと遅れて、“半笑い”の飼い主(飼い主Aとします)が、

「すみませ〜ん、ごめんなさ〜い」とやってきた。

この“半笑い”のニュアンス・・・、わかりやすく言うと、

「申し訳ありませんでした」という態度ではなく、

「いや〜、わりぃ、わりぃ」というチャラけた感じ。

「じゃれてるだけだから心配ないよ」とでも言いたげな表情で。

この態度に、もうこの時点で、

そっちは心配なくても、こっちは怖いんだよ!

ってなりました。

それ以前の問題として、犬の走力にまったくついていけてないのに、

なぜノーリードにする!

 

飼い主Aは僕のところまで来たけど、面と向かって謝罪することもなく、

僕が踏んづけているリードを、グイグイ引っ張って抜き取りました。

人に迷惑かけてるんだから、先にやることあるんじゃないかな?

僕は、

「なんでノーリードにしてんだよ、怖いじゃないかっ!」

「ここはノーリードはダメって書いてあるだろっ!」

と言いました。

でも飼い主Aはモゴモゴ言いながら、

そのまま背を向けて立ち去ろうとしました。

 

この様子だと、「きちんと言っておかないとまたやるな」と思ったので、

呼び止めようとしました。

「ちょっと!」(無視して逃げる)

「待ちなさいよ!」(無視して逃げる)

「逃げるなっ!」(やっと振り返って何か言った)

 

 

逃げるのを追いかけて階段のところまで来たら、

なんともう1頭、レトリーバーが!

しかもレトリーバーもノーリード!

ということは、ボーダーコリーを追いかけてきた間、

ノーリードでここに放置してたってことですよ。

あ、あり得ん!

中大型犬2頭を、この遅い時間の薄暗い緑地でノーリードで散歩。

あ、あり得ん、あり得ん!!

 

だいたいね、

「暗くなったら人通りが少なくなるから大丈夫だろう」

って思ってない?

逆だよ逆! 暗い方が事故確率が高くなるんだって!

暗闇からノーリードの犬が突然飛び出してきたらビックリするでしょ。

そこにいたのが犬恐怖症の人だったら、どうするの?

間違いなく“悲鳴”か“卒倒”ですよ。

それに、暗くなっても人通りが無くなるわけじゃないし、

現に僕がいたじゃないですか。

このやりとりの最中にも、数人が通った。

無人になるなんてあり得ないんだから。

 

暗くなってからノーリードにするって、

「人通りが少なくなるから大丈夫だろう」じゃなくて、

「人通りが少なくなって、ノーリードを見られないから大丈夫だろう」

ってことじゃないの? ちがうの?

 

 

階段のところで言い合いになりました。

正直に言います。 話し合いではなく口論です。

ほどなく奥さんと見られる女性(飼い主Bとします)が現れ、これに参加。

その後、30分近くにわたって言い合いになりました。

 

ノーリード賛成と反対の意見のぶつかり合いだったけど、

ノーリード飼い主の常套句連発だったので、僕も対応しやすかったです。

言うこと決まってるから、返す言葉も決まってます。

文章では伝わりませんが、かなりエキサイト。

飼い主A・B、二人ともカタコトで日本人じゃない?ようでした。

大陸系の人みたいだった。

なので、ところどころ何を言ってるか不明だったり。

 

 

あちらの言い分は下記のとおり。

 

「条例は知らない」

やっぱりね、だろうね。

 

「誰もいないと思った」

この時間にこの場所で、誰もいないワケがない! 言い訳に過ぎない。

様子からすると、人がいるいないに関わらずノーリードにしていたと思う。

だって、「ノーリードはダメ」という意識がないんだから。(次、参照)

 

「条例関係ない。犬は遊びにきたら、走らせるとよろこぶ」
「犬が好きな人はみんなそうする」

はぁ(唖然)。 なんという言い草! 耳を疑った!

条例は関係ない、犬好きは “みんな” ノーリードにする?

一体、どこの国の話しをしてるんだ。

日本じゃそれは、少なくともドッグランとかでの話だ。

 

「(得意げに)このコ(ボーダーコリー)は、とてもやさしくて頭がいい犬」

あのね、「アナタは知らないだろうけど」って得意げな顔しなくても、

そんなことはよ〜〜〜くわかってるから。

この緑地には、ノーリードで何度も人に飛びかかったボーダーコリーが、

他にもいるんだよね。

最初はこのボーダーコリーかと思って、

「しょっちゅうノーリードにしてるだろ!」と言ってしまったくらい。

僕が間違っていたからそれは謝ったんだけど、結局ノーリードにしてるから、

みんなひとくくりに見られてしまうってことですよ。

賢い犬に間違いないかもしれないが、

「賢いから人に飛びかからない」という保証はどこにあるんだ!

 

「このコ(ボーダーコリー)は、●●●(近所のペットショップ)で生後5ヶ月になっても残っていた。かわいそうだから1ヶ月前に買った」

あぁ・・・ガッカリ。 ものすごくガッカリ。

そこまで心配して飼い始めた犬を、ノーリードにして危険にさらすなんて。

ノーリードで逸走して車にはねられたら、死ぬかもしれない、

人を傷つけてしまったら、相手次第で保健所行きの可能性大。

ペットショップに残っていたからって、

「引き取って外を自由に走らせてあげよう」なんて理屈は通らない。

ペットショップに残っていたのも、たしかにかわいそう。

でも、この飼い主A・Bの元で、これからも危険にさらされるのかと思うと、

もっとかわいそう。

 

それにね、ということは今、生後6ヶ月。

いくら賢い犬種でも、生後6ヶ月、飼い始めて1ヶ月じゃ、

まだまだコドモ、好奇心の塊だよね。

しつけをしていたとしても、まだ完成途上でしょ?

そんな未完成な犬をノーリードにするなんて・・・。

実際、ジョーに好奇心を持って、

飼い主Aの声に振り向きもせず、突っ走ってきたワケですよ。

危険すぎる!・・・って、なんでわかんないのかなぁ、ホント。

 

僕はここで、「犬のことを心配して引き取ったのなら・・・」という意味で

「だったら、なおさらリードしなくちゃダメだろ!

「蹴り殺されることもあるんだぞ!」

って言いました。

 

そしたら、言ってることが伝わらなかったのか、

「殺す? アンタなんで殺す言う!」

僕を犬嫌いと思ったのか

「(犬嫌いなのに)なんでアンタ(犬を)飼ってる?」って。

あ〜、話し伝わってないや。

 

 

3人で言い合いをしていたら飼い主Bが、

「もういい!相手しない!こんな人初めて!」

と言って、立ち去ろうとしました。

あなたたちは今まで注意されてなかっただけで、

こっちはこんなこと初めてじゃないんだよね〜。

反論できなくなると、話しの最中に立ち去ろうとする・・・典型的だね。

 

「まだ話し終わってないでしょ!待ちなさいよ!」

って食い下がっていたら、終いには飼い主Aが、

「そんなにやりたいなら警察呼ぶ!」ときました。

・・・ほぉ〜、なるほど。 「警察」って言えばビビると思った?

でも、警察ごときでは全然ひるまないんですよね〜。

「特機でも呼んで来い」って感じです。

僕にはまったく非がありませんから、

「あぁいいですよ。じゃあ呼びましょう」と、僕が110番しました。

人生初の110番。

すると、オペレータとのやり取りを聞いていた飼い主A・B、

急に、「もう帰る、もうココ時間!」と言って逃げようとします。

(この緑地は夜10時以降の通り抜け禁止(ご遠慮願います?)です)

おやおや? 条例は無視なのに、そんなローカルルールは守るんだ?

まぁ、逃げる口実だろうけど。

 

しかも、「10時以降の通り抜け禁止」は小さいプレートに書いてあり、

日中は掲示されておらず、10時直前に警備員が掲示します。

それを知っているってことは、いつもこの時間に来てるってこと。

対して、「犬の引綱は放さず、飼い主と一緒に散歩させましょう」という看板は、

入口に目立つように常設してあります。

おかしいじゃないか。

目立たないプレートの存在とその内容を知ってる人が、

常設してある看板の内容を知らないはずがない!

そういえば「ここはノーリードはダメって書いてあるだろっ!」って言ったとき、

それについてまったく無反応だったなぁ。(都合が悪いことはシカト)

 

 

おいおい、警察呼んだんだぞ〜!

「今警察が来るから待ってなさいよ!」

「いや、もうココ時間!」の一点張り。

「警察が来るから時間は関係ない。じゃ、緑地の外で待とう」

「いや、ダメダメ!帰る!」と言って、

「犬歩行禁止」と書いてある通路を、堂々と歩いて去っていきました。

 

緑地の制限時間は気にするが、ノーリードにする、犬歩行禁止は堂々と歩く。

意味がわからない、主張が無茶苦茶な飼い主じゃないか。

警察が来るってわかったら、

やけに焦ってすごい早歩きで去っていったけど、何なんだ。

威勢よく「警察呼ぶ!」って言ってたのに。

結局、自分たちに非があるから、マズイと思ったのかな?

 

そして推測だけど・・・

10時以降は通り抜け禁止の緑地に、この時間にやってきたということは、

10時過ぎれば関係者以外の通行が極端に減るので、

ノーリードを見られることも少なくなる。

つまり僕に遭遇しなければ、

10時以降もノーリードで走らせていたんじゃないか、

そのために来たんじゃないか・・・という気がしてならない。

 

追いかけようと思ったけど、警察呼んだからその場を離れられず。

とりあえずもう一度110番。

「早く来ないから、相手逃げちゃったよ」

「どうしますか? 暴力は受けましたか?」

「どっちも手は出してないけど、そんな勢いだったから呼んだんだけど。」

「いまから来てもどうにもならないから、もういいよ!」

と話して、向かっていた警官を取りやめにしてもらいました。

その後、緑地を出て5分ほど歩いたら、緑地へ向かうパトカーが。

もう誰もいないよ、遅いっつーの!

 

 

この言い合いの最中、別のノーリードの犬が、

飼い主A・Bの犬のところにあいさつにきました。

(残念ながら、暗くなるとノーリードが出没するってことだな・・・)

それを見た飼い主A、得意満面、ドヤ顔で「ほら見なさい!」って言いました。

「全然平気、実に微笑ましい光景だろ」と言わんばかりの顔で。

このときの勝ち誇った顔、見せたかったなぁ。

「ほら見なさい!」って言われても、ノーリードはノーリードです。

当然僕は、後からきた犬の飼い主(飼い主Cとします)にも、

「リードしてください!」と注意。

「スミマセン」とすぐにリードをつけようとしました。

(なかなか確保できなかったけどね)

そしたら飼い主A、あからさまに「チッ、クソッ!」って顔しましたよ。

このときの悔しい顔も、見せたかったなぁ。

援軍が現れたと思ったんだろうけど、期待外れで残念だったね。

 

 

しかしこの飼い主A・B、きっと反省してません。

この調子じゃ、何事もなかったかのように、

またノーリードにするでしょうね。

優しい心でペットショップから迎えた犬が、

ノーリードによって事故にあったり人を傷つけたりしたら、

この二人はどう思うんだろう? とても疑問です。

「万が一のことが起こるかもしれない」ってこと、

頭の片隅でわかってると思うんだけどなぁ。

わかってるからこそ、人が少ない時間帯に来てるんだよね。

万が一なんて微塵も考えていない飼い主だったら、

白昼堂々、人がいてもお構いなしにノーリードにするでしょう。

 

そういえばもうひとつ気になる点が・・・。

二人ともお散歩バッグ持ってませんでした。

飼い主の中には、ポケットにウンチ袋を持ってる人もいるけど、

中大型犬のウンチ(かなりの量ですよね?)を、

(ウンチ袋にいれて)ポケットに入れて持ち帰りますかね?

「うちのは外でウンチしない」ってこと?

最近この緑地で、明らかに中大型犬のものと見られる、

ウンチの放置が増えたと噂なんだけど・・・怪しいぞこれは。

まぁ、それはまた別問題として考えるけど。

 

という、ノーリード飼い主とのトラブルでした。

この飼い主がこの日のことを全然気にしていなければ、

またいつか遭遇することでしょう。

 

 

余談だけど、マンションのロビーや緑地でノーリードで散歩させるオバサン、

先日、緑地で見かけたら、たまたまなのかリードをしてました。

飼い主に配布した資料「犬の散歩をするときのルール」を読んで、

わかってくれたのならいいんだけどね。

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